午前2時の嘘

午前2時。
この時間に鳴る通知は、たいてい秘密だ。
「今から、来れる?」
たったそれだけのメッセージに、私の指は無意識に「行く」と返していた。
眠るふりをして部屋を抜け出し、タクシーの窓に映るのは、少しだけ罪悪感を含んだ私の横顔。
彼の部屋の扉が開くと、すぐに腕を引かれた。
言葉より先に唇が塞がれ、背中にまわされた手が、私のスカートをたくし上げる。
下着の上からなぞるその指に、身体の奥が勝手に熱くなる。
「こんな時間に来といて、我慢できるわけないよな」
シーツの感触が背中をくすぐり、
レースのショーツが音もなく足元に落ちた。
身体だけじゃない、心までも脱がされていくのがわかる。
午前2時、恋でも愛でもない関係が、いちばんリアルに感じられる時間。
明るくなる頃には、きっとまた他人に戻る。
でも今だけは…
この嘘が、ほんとうになればいいって思ってしまった。
午前2時。
この時間に鳴る通知は、たいてい秘密だ。
「今から、来れる?」
たったそれだけのメッセージに、私の指は無意識に「行く」と返していた。
眠るふりをして部屋を抜け出し、タクシーの窓に映るのは、少しだけ罪悪感を含んだ私の横顔。
彼の部屋の扉が開くと、すぐに腕を引かれた。
言葉より先に唇が塞がれ、背中にまわされた手が、私のスカートをたくし上げる。
下着の上からなぞるその指に、身体の奥が勝手に熱くなる。
「こんな時間に来といて、我慢できるわけないよな」
シーツの感触が背中をくすぐり、
レースのショーツが音もなく足元に落ちた。
身体だけじゃない、心までも脱がされていくのがわかる。
午前2時、恋でも愛でもない関係が、いちばんリアルに感じられる時間。
明るくなる頃には、きっとまた他人に戻る。
でも今だけは…
この嘘が、ほんとうになればいいって思ってしまった。