夜はこれから
「まだ帰りたくないな…」
私がそう呟いたのは、時計の針が22時を指した頃。
ホテルの窓から見える夜景が、まるでふたりを祝福してるみたいにキラキラ輝いていた。
「うん、帰さないよ。今日は……ずっと一緒にいるから」
彼の声は低くて、あたたかくて、まるで毛布みたいに心にすっと入り込んでくる。
ソファに並んで座っていたはずなのに、気づいたら彼の肩にもたれてた。
そのまま、そっと手を重ねられる。
繋いだ指先から伝わる体温に、体がじんわり熱くなる。
「ねえ……もっと、こっち来て?」
彼に導かれるように、私は彼の膝に座る。
顔が近づいて、吐息がふれる距離。
「夜は……これから、だから」
甘くて深いキスが落ちてきた。
それはまるで、これから始まる長い夜の、最初の合図みたいだった――。
「まだ帰りたくないな…」
私がそう呟いたのは、時計の針が22時を指した頃。
ホテルの窓から見える夜景が、まるでふたりを祝福してるみたいにキラキラ輝いていた。
「うん、帰さないよ。今日は……ずっと一緒にいるから」
彼の声は低くて、あたたかくて、まるで毛布みたいに心にすっと入り込んでくる。
ソファに並んで座っていたはずなのに、気づいたら彼の肩にもたれてた。
そのまま、そっと手を重ねられる。
繋いだ指先から伝わる体温に、体がじんわり熱くなる。
「ねえ……もっと、こっち来て?」
彼に導かれるように、私は彼の膝に座る。
顔が近づいて、吐息がふれる距離。
「夜は……これから、だから」
甘くて深いキスが落ちてきた。
それはまるで、これから始まる長い夜の、最初の合図みたいだった――。