《 続きです 》
5/12 08:43

現在、耳を傾けているのは
山崎豊子さんの長編小説
『華麗なる一族』
高度経済成長期の
関西財界を舞台に
銀行・政界・財界が
複雑に絡み合いながら展開する
華やかさとは裏腹の
熾烈で重厚なドラマが
描かれております
子供の頃に放送されていた
木村拓哉さん主演のドラマで
物語の一端に触れ
興味を抱き
原作を手に取ったものの
重層的な構成と
緻密に張り巡らされ
次々に交錯していく
人間関係に
当時の私は圧倒され
読み進めることが
叶わずにおりました
けれども、今こうして
〝音〟で触れてみると
ページでは捉えきれなかった
細やかな描写や
登場人物の息遣いまでもが
すっと心に入り込み
深く引き込まれております
元新聞記者でもある
著者ならではの
徹底した取材に裏打ちされた
社会の描写は圧巻で
その筆致の力強さに
改めて敬服するばかりです
全編で40時間を超える
長編ではございますが
その〝長さ〟さえも
物語に浸る心地よさを
育んでくれています
気がつけば毎朝のウォーキングも
いつの間にかジョギングへと
移行しているほどです
物語の深みに
身を委ねながら
足取りも自然と
軽やかになっていく―
そんな読書ならぬ
〝聴書〟の時間が
今の私の日常に
静かに寄り添ってくれています
《 続きです 》
5/12 08:43
現在、耳を傾けているのは
山崎豊子さんの長編小説
『華麗なる一族』
高度経済成長期の
関西財界を舞台に
銀行・政界・財界が
複雑に絡み合いながら展開する
華やかさとは裏腹の
熾烈で重厚なドラマが
描かれております
子供の頃に放送されていた
木村拓哉さん主演のドラマで
物語の一端に触れ
興味を抱き
原作を手に取ったものの
重層的な構成と
緻密に張り巡らされ
次々に交錯していく
人間関係に
当時の私は圧倒され
読み進めることが
叶わずにおりました
けれども、今こうして
〝音〟で触れてみると
ページでは捉えきれなかった
細やかな描写や
登場人物の息遣いまでもが
すっと心に入り込み
深く引き込まれております
元新聞記者でもある
著者ならではの
徹底した取材に裏打ちされた
社会の描写は圧巻で
その筆致の力強さに
改めて敬服するばかりです
全編で40時間を超える
長編ではございますが
その〝長さ〟さえも
物語に浸る心地よさを
育んでくれています
気がつけば毎朝のウォーキングも
いつの間にかジョギングへと
移行しているほどです
物語の深みに
身を委ねながら
足取りも自然と
軽やかになっていく―
そんな読書ならぬ
〝聴書〟の時間が
今の私の日常に
静かに寄り添ってくれています