孤独のミスド ~ロイヤルミルクティー飲み放題の午後~』
6/3 18:15
――午後三時過ぎ。
微妙な空腹だが昼をがっつり食べるには遅い
かといって晩飯にはまだ早すぎる
腹はそこそこ減っている
甘いものが……ちょっと食べたい。いや、ちゃんと食べたい
(そういえば……ミスド、あったな。確かあそこ、ロイヤルミルクティーがおかわり自由だったはず)
ふらっと入ったミスタードーナツ

店内は程よく空いていて、奥のカウンター席がちょうど空いていた
外の景色がよく見える、ちょっとした“特等席”
レジで注文。
ポン・デ・黒糖

ゴールデンチョコレート

そして――ロイヤルミルクティー

(ロイヤルミルクティー……名前からしてもう
貴族。飲み放題でいいのか? ありがたみが薄れちまうぞ……いや、むしろ何杯でも味わい尽くすべきか)
トレーを持って席へ。カップに注がれたミルクティーの表面に、ふわっとミルクの膜が張っている。
レンゲのようにドーナツを一口――
(美味しい。しっとり、ふわっ。口の中で溶ける黒糖のやさしい甘さが、ミルクティーと合う。これは……午後の幸せだ)
ぐいっとロイヤルミルクティーを一口
(ああ……これは、もう「飲み物」ではない。もはや、包まれている。包まれているんだ、あの……ふかふかの湯たんぽに)
ゴールデンチョコレートも手に取る
ザクザクとしたコーティングの食感、そしてチョコの苦みとドーナツの甘さが絶妙に合わさる
(このバランス……罪深い。チョコをまとったドーナツが、俺の午後のテンションをチューニングしてくる)
そこへ、店員さんが静かに近づく。
「おかわり、いかがですか?」
(きた……! 本物の“おかわりシステム”だ。私が空になったカップを見逃さず、タイミングよく声をかけてくる。プロの仕事)
ありがたくおかわりを受け取り、ゆっくりとまた飲む。
(何杯目だ? もう数えていない。だが、このロイヤルミルクティー、何杯飲んでも飽きない。むしろ、飲むほどに味が深くなっていく……不思議な飲み物だ)
外は雨が降り出した。
(……ああ、雨宿りにもちょうどいいな。こんな静かな午後に、ロイヤルミルクティーを飲みながら、ドーナツを頬張る。ひとりきりの、贅沢な時間)
カップの中の最後の一滴を飲み干し、深く、息を吐いた。
(よし……午後の戦い、完了)
――ごちそうさまでした☺️
孤独のミスド ~ロイヤルミルクティー飲み放題の午後~』
6/3 18:15
――午後三時過ぎ。
微妙な空腹だが昼をがっつり食べるには遅い
かといって晩飯にはまだ早すぎる
腹はそこそこ減っている
甘いものが……ちょっと食べたい。いや、ちゃんと食べたい
(そういえば……ミスド、あったな。確かあそこ、ロイヤルミルクティーがおかわり自由だったはず)
ふらっと入ったミスタードーナツ

店内は程よく空いていて、奥のカウンター席がちょうど空いていた
外の景色がよく見える、ちょっとした“特等席”
レジで注文。
ポン・デ・黒糖

ゴールデンチョコレート

そして――ロイヤルミルクティー

(ロイヤルミルクティー……名前からしてもう
貴族。飲み放題でいいのか? ありがたみが薄れちまうぞ……いや、むしろ何杯でも味わい尽くすべきか)
トレーを持って席へ。カップに注がれたミルクティーの表面に、ふわっとミルクの膜が張っている。
レンゲのようにドーナツを一口――
(美味しい。しっとり、ふわっ。口の中で溶ける黒糖のやさしい甘さが、ミルクティーと合う。これは……午後の幸せだ)
ぐいっとロイヤルミルクティーを一口
(ああ……これは、もう「飲み物」ではない。もはや、包まれている。包まれているんだ、あの……ふかふかの湯たんぽに)
ゴールデンチョコレートも手に取る
ザクザクとしたコーティングの食感、そしてチョコの苦みとドーナツの甘さが絶妙に合わさる
(このバランス……罪深い。チョコをまとったドーナツが、俺の午後のテンションをチューニングしてくる)
そこへ、店員さんが静かに近づく。
「おかわり、いかがですか?」
(きた……! 本物の“おかわりシステム”だ。私が空になったカップを見逃さず、タイミングよく声をかけてくる。プロの仕事)
ありがたくおかわりを受け取り、ゆっくりとまた飲む。
(何杯目だ? もう数えていない。だが、このロイヤルミルクティー、何杯飲んでも飽きない。むしろ、飲むほどに味が深くなっていく……不思議な飲み物だ)
外は雨が降り出した。
(……ああ、雨宿りにもちょうどいいな。こんな静かな午後に、ロイヤルミルクティーを飲みながら、ドーナツを頬張る。ひとりきりの、贅沢な時間)
カップの中の最後の一滴を飲み干し、深く、息を吐いた。
(よし……午後の戦い、完了)
――ごちそうさまでした☺️