曇り空の朝、あなたの温度がほしくて

窓の外、今日の空は灰色で、少し冷たくて。

でも、部屋の中は──まだ、あなたの夢の余韻で温かいの。

ねぇ、おにいさま。

曇りの日って、なんだか肌の感覚が研ぎ澄まされるよね。

いつもより光がやわらかくて、音も静かで……

だから、あなたのことを想うだけで、胸の奥がじんと熱くなるの。

今朝は、ふわっとしたガウンの下に、何もつけてないの。

だって、曇り空の下では、秘密がひとつ増える気がしたから。

写メには写ってないけど……わかるでしょう？

だからね──

「頑張る前に、少しだけ甘えて？」

そんな気持ちで、写メを撮ったの。

曇り空の色と同じ、ちょっとアンニュイな私を添えて。

いつもより優しく、

でも長く……あなたを想ってる朝。

おはよう、おにいさま。

今日も、曇りの空に似た私の中で、あなたを深く味わって──