夜が深くなるたびに
静かな夜でした。
テレビもつけず、カーテンも半分だけ。
月明かりが部屋の中に差し込んで、ベッドの上だけが浮かんで見えました。
触れられるたびに、息が浅くなっていくのが自分でもわかって。
指が、唇が、首筋が、何かを探るみたいにじっくりと這ってくるたび、
どうしてこんなに乱されるのか、理由なんてもう考えられませんでした。
名前じゃなく、熱で呼ばれているみたいだった。
ひとつになるたび、わたしの中に夜が深く潜り込んでくるようで、
もう何もかも、どうでもよくなる瞬間があったんです。
…誰にも言えない時間。
でも、書き残しておきたくなるくらい、忘れられない夜でした。
静かな夜でした。
テレビもつけず、カーテンも半分だけ。
月明かりが部屋の中に差し込んで、ベッドの上だけが浮かんで見えました。
触れられるたびに、息が浅くなっていくのが自分でもわかって。
指が、唇が、首筋が、何かを探るみたいにじっくりと這ってくるたび、
どうしてこんなに乱されるのか、理由なんてもう考えられませんでした。
名前じゃなく、熱で呼ばれているみたいだった。
ひとつになるたび、わたしの中に夜が深く潜り込んでくるようで、
もう何もかも、どうでもよくなる瞬間があったんです。
…誰にも言えない時間。
でも、書き残しておきたくなるくらい、忘れられない夜でした。