ホテル一室の妄想日記♥前編
5/29 12:00

フロントでチェックインを
済ませたあと、
済ませたあと、
私と彼はエレベーターに乗り込んだ
「……最上階だね。ちょっと時間かかるかも。」
扉が閉まる
密室。ふたりきり
そして、動き始めた瞬間――
彼の手が私の胸をむさぼってきた
「ちょっと……っ、ここじゃ……」
「しーっ。声、抑えて。」
彼の指が
立っていた乳首をそっと撫でる
服の上からなのに
心まで触れられているような感覚に
私の呼吸が浅くなっていく
「ねぇ、今の顔……
もう“期待してる”でしょ?」
もう“期待してる”でしょ?」
そう言って彼はそっと
首筋に唇を押し当てた
首筋に唇を押し当てた
ひとに見られるかもしれない
というスリル
けれど彼は容赦なく
息を耳に
吹きかけながらささやいてくる
息を耳に
吹きかけながらささやいてくる
「あと十数階ある。ねぇ、我慢できる?
それとも――ここでバレたい?」
それとも――ここでバレたい?」
ボタンのランプが
一つずつ上がっていくたびに
鼓動は速くなり
彼の手つきもわずかに強まる
私は、逃げるように背中を
壁につけたけれど――
壁につけたけれど――
すぐに彼が顔を近づけ
唇がふれるギリギリで止まる
「部屋に着くまで、待てるなら……
我慢してみて?」
そう言いながら
私の手をぎゅっと握る彼の指先は
今にも堪えきれなくなりそうな
熱を込めていた
――チン、と音がして扉が開く
ふたりは何もなかったような顔で
そっと歩き出す。
そっと歩き出す。
でも私の指先はまだ
彼の余韻を強く覚えていた。
続く―〜
ホテル一室の妄想日記♥前編
5/29 12:00
フロントでチェックインを
済ませたあと、
済ませたあと、
私と彼はエレベーターに乗り込んだ
「……最上階だね。ちょっと時間かかるかも。」
扉が閉まる
密室。ふたりきり
そして、動き始めた瞬間――
彼の手が私の胸をむさぼってきた
「ちょっと……っ、ここじゃ……」
「しーっ。声、抑えて。」
彼の指が
立っていた乳首をそっと撫でる
服の上からなのに
心まで触れられているような感覚に
私の呼吸が浅くなっていく
「ねぇ、今の顔……
もう“期待してる”でしょ?」
もう“期待してる”でしょ?」
そう言って彼はそっと
首筋に唇を押し当てた
首筋に唇を押し当てた
ひとに見られるかもしれない
というスリル
けれど彼は容赦なく
息を耳に
吹きかけながらささやいてくる
息を耳に
吹きかけながらささやいてくる
「あと十数階ある。ねぇ、我慢できる?
それとも――ここでバレたい?」
それとも――ここでバレたい?」
ボタンのランプが
一つずつ上がっていくたびに
鼓動は速くなり
彼の手つきもわずかに強まる
私は、逃げるように背中を
壁につけたけれど――
壁につけたけれど――
すぐに彼が顔を近づけ
唇がふれるギリギリで止まる
「部屋に着くまで、待てるなら……
我慢してみて?」
そう言いながら
私の手をぎゅっと握る彼の指先は
今にも堪えきれなくなりそうな
熱を込めていた
――チン、と音がして扉が開く
ふたりは何もなかったような顔で
そっと歩き出す。
そっと歩き出す。
でも私の指先はまだ
彼の余韻を強く覚えていた。
続く―〜