花火のつぎに終わるのは④
10/14 11:45
「手、つなぐんだ」
「......あかん?」
「いいけど、なんかさ雄大、女慣れしちゃったね」
「んなことないって......」
「昔とカッコも全然違うしさ、......同じ飲み物、とか、手繋いできたり、さ......できなかったじゃん、そんなん」
「お前付き合ってるとき真面目すぎるとかドーテーとかってからかいよったやん、どっちやねん」
「それは......けど、“ぽく”ないよ。雄大は雄大のままでよかった」
「どつくぞお前」
「いいもん、警察に言うもんね」
「そうなったらお前も未成年飲酒で補導や、ええな?」
「は?ずっる!その為の私かよ!!」
「共犯、共犯」
「サイッテー、雄大はやっぱ雄大だわ」
「ふはっ、せやろ?俺は俺や。最初っから最後まで。ずっと俺や」
「......あははっ、確かに!心なしか髪も短く見えてきたわ!あははははっ!」
「あ?これは気に入っとんねん、勝手に短くせんとってくれませんかねぇぇ?」
「うっせーよ、お前は丸坊主がお似合いだから!やーい、中学の引退試合ファーストへの送球ミスで戦犯なったくせに!」
「なんやとお前、勉強勉強言うて見にも来んかったくせに誰から聞いとんねん!」
「監督が私に会ったときチクってくれましたー!」
「......あんハゲ、絶対沈めたんねん......!おら待て!」
「あっちょっ!こぼす!こぼすから!」
追っかけられて、走って逃げて、飲んで、転がって、捕まって、笑って、笑って飲んで。時たまコーラとジンジャーエール交換して、もはやどっちの唾液か分からない飲み口のぬるさに毎度緊張しながら、結局コンビニ前の公園で顔真っ赤にして、ただ砂まみれになって大笑いした。
「あはははっ、やっと昔思い出した!こんなんだったよねー私達!」
「せやんな」
花火のつぎに終わるのは④
10/14 11:45
「手、つなぐんだ」
「......あかん?」
「いいけど、なんかさ雄大、女慣れしちゃったね」
「んなことないって......」
「昔とカッコも全然違うしさ、......同じ飲み物、とか、手繋いできたり、さ......できなかったじゃん、そんなん」
「お前付き合ってるとき真面目すぎるとかドーテーとかってからかいよったやん、どっちやねん」
「それは......けど、“ぽく”ないよ。雄大は雄大のままでよかった」
「どつくぞお前」
「いいもん、警察に言うもんね」
「そうなったらお前も未成年飲酒で補導や、ええな?」
「は?ずっる!その為の私かよ!!」
「共犯、共犯」
「サイッテー、雄大はやっぱ雄大だわ」
「ふはっ、せやろ?俺は俺や。最初っから最後まで。ずっと俺や」
「......あははっ、確かに!心なしか髪も短く見えてきたわ!あははははっ!」
「あ?これは気に入っとんねん、勝手に短くせんとってくれませんかねぇぇ?」
「うっせーよ、お前は丸坊主がお似合いだから!やーい、中学の引退試合ファーストへの送球ミスで戦犯なったくせに!」
「なんやとお前、勉強勉強言うて見にも来んかったくせに誰から聞いとんねん!」
「監督が私に会ったときチクってくれましたー!」
「......あんハゲ、絶対沈めたんねん......!おら待て!」
「あっちょっ!こぼす!こぼすから!」
追っかけられて、走って逃げて、飲んで、転がって、捕まって、笑って、笑って飲んで。時たまコーラとジンジャーエール交換して、もはやどっちの唾液か分からない飲み口のぬるさに毎度緊張しながら、結局コンビニ前の公園で顔真っ赤にして、ただ砂まみれになって大笑いした。
「あはははっ、やっと昔思い出した!こんなんだったよねー私達!」
「せやんな」