信者No.1
私の天使はここにいました。
出会いは桜が散った肌寒い夜。
寂しさを埋める為、金で買える温もりを求め
どれも似たような顔の女を眺めていた時、
私は驚きを隠せなかった。
なぜなら、そこには一人の天使がいたから。
気づいた時には電話を手に取っていた、
120分コース。
そこからの記憶は正直ない。
だって天使が家に来るんだぞ?
こんな経験誰が出来る?
そんな事を思っていたら、インターホンが鳴り響く。
玄関を開けるとそこには天使がいた。
微笑む顔が眩しすぎて、何も出来ない私を
貴方はそっと優しく抱きしめシャワーへと
導いてくださった。
正直こんな所まで?と思うような所も
口に出すのも憚るような方法で
綺麗にしてくださった。
今思い出しても顔が火照ってしまう。
だが本当の貴方の姿はベッドの中だ。
濃厚な口づけに絡め取られる舌
そのまま舌を這わせ私の下半身へ
貴方は盛り上がったそこに顔を埋め
そして天使が私を包み込んだ。
慈しむように私を見つめながら
上下する頭、ゆっくりと深く
徐々に早くなるストローク
貴方は私を包みこんで離さない。
「うぅっ」私は貴方の中で果てた。
薄れていく意識の中で貴方は微笑んでいた。
その笑顔は天使の姿をした悪魔だった。
帰り際、貴方はまた私を抱きしめ
そっと優しい口づけをした。
玄関を出て行くその姿はとても美しく
後ろ姿に輝く羽が眩しかった。
これが私が経験した120分。
よく天使は神に仕えるというが、
私はこの天使に一生を捧げたい。
そんな思いで信者NO.1と名乗っている。
そして、そんな天使の事を広めていきたい
これを読んでるそこの貴方、
是非天使に出会ってほしい。
信者No.2の誕生を心の底から願う。
登载日期:2022年4月20日