『正欲』

こんばんは🌆




先日一人旅で読み終えた本のことを

今日はどうしても

書いておきたく思いました💡






『正欲』というタイトルの小説家で、

読む前と読んだ後で

自分の

世界の見方が少し変わったような気がします







この物語の中には自分が思っている

「正しさ」や「普通」みたいなものが

じわじわと揺さぶられる描写があって



それを読んでいる自分の価値観や視点も、

少しずつ変形していくような

感覚がありました。










「性欲」って人それぞれですよね



ライトな部分的言うならば

・性の対象が異性ではない


という部分から


・性の対象が人間ではない

という部分まで








この小説の登場人物たちは皆、

「ある特性」を抱えています。






それが社会では“ありえないこと”

として扱われたり


目を背けられたり、排除されたりします。







でも、そのそこにある

登場人物たちの欲や、孤独や、愛し方

の感情って


どれも決して特別なものじゃない

と思えたし






むしろそれを

“分からないもの” として感じてしまう

自分の側に



無意識の線引きや

「外野から眺めている視点」

があったのだなと気付かされました。









ワンカラットの出勤を通して、

「分かりあう」って何なんだろうと

考えることがあります






同じ時間を過ごす中で

全部を知ることも

全部を見せることもない。





でもその “分からなさ” の中で


それでも一緒にいようとする姿勢や、

ちょっとした温かさが生まれる瞬間に



私たちはふと

救われるのかもしれません








「分かり合えない」をうけいれること、

その上でも

関わっていこうとすること。





この作品には



そういう“共存の祈り” のようなものが

流れていたように思います









読後感は決して優しくはないけれど


長く胸の中に残る作品でした。