リオパニ事件簿(虫苦手なお方は読まないでね)

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お仕事から帰宅後。冷蔵庫近くにて。キッチンの電気をつけた瞬間わたしの視野の片隅に何者かが入り込んだ。瞬時に何かが動いた気配に気付いた。出た。ウチにも等々アイツが出たのだ

5年間今のマンションに住みこのような事態は初めてだ。顔こそは無表情だが リオの頭はパニックであった

ヤツとだけは闘いたくはないから 今日までの5年間は徹底していた。入ってきた場所は寝室ベランダからかリビングのベランダか玄関しか無い。寝室からリビングは距離があるので綺麗にキッチンまで移動するはずはない

部屋も完璧では無いけれど綺麗にしながら生きてきた。特にキッチンなどの水回りと玄関

色々考えてみたんだ。玄関をあけて一緒に入りお持ち帰りの ただいま をしてしまったのか？それ以外ならば 5年前の入居時に 一緒に入り込み その時は赤ちゃんで まさか私は5年間も共に過ごしてきたのか？ヤツは成長した姿で私の前に現れたのか？理由などはもうどうでもいいのだ。奮闘した結果ヤツは冷蔵庫下へ逃げた。

スプレーもある。いつでも出てきて欲しい。どんと来なさい。闘う心の準備はできているわ。然し乍ら内心はお願いだから虹の橋を渡っていて欲しい

殺生はしたくないがやむ追えまい。思い返して見た。悲鳴もあげずひとりただ無表情で奮闘していた自分がいた。悲鳴をあげヤツがびっくりして飛んできたものなら 私は失神して意識を失っていただろう。緊急時に大切な事のひとつは冷静になることだ。

さあこれは人生で二度目の闘いであるが この闘いはいつ終わるのか。何ならばもう終わっているのか？ 答えがあるかもしれない冷蔵庫下。冷蔵庫は重たくてピクともしないんだ

嗚呼 神様がいるのならば私は願いたい

アレが虹の橋を渡っていて欲しい
魂だけでもいなくなっていて欲しい
わたし頑張った
私は闘える
そう気付かせてくれたキミへ

ありがとうを伝える
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リオ