指先がふれるまで

濡れたままの髪を、タオルで優しく包まれた瞬間、
ふっと息をのんでしまった。
手が、肌にふれたのは一瞬。
なのに、全身がそれだけを覚えてる。
目も合わせられなくて、ただうつむいたまま。
でも、あなたの指先は逃げずにそこにいた。
もうこの関係に、戻る場所なんてないのかもしれない。
濡れたままの髪を、タオルで優しく包まれた瞬間、
ふっと息をのんでしまった。
手が、肌にふれたのは一瞬。
なのに、全身がそれだけを覚えてる。
目も合わせられなくて、ただうつむいたまま。
でも、あなたの指先は逃げずにそこにいた。
もうこの関係に、戻る場所なんてないのかもしれない。