昼と夜のあいだ

翌朝、彼は何事もなかったかのように「気をつけて帰ってね」とだけ言って、駅へと歩いていった。
連絡先も聞かなかったし、名前すら知らないまま。
家に帰って、シャワーを浴びても、彼の手の感触だけは残っていた。
服の下に下着をつけた瞬間、昨夜の感覚がフラッシュバックする。
肌が布に擦れるだけで、身体が熱を思い出してしまう。
──終わったはずなのに、終わっていなかった。
翌朝、彼は何事もなかったかのように「気をつけて帰ってね」とだけ言って、駅へと歩いていった。
連絡先も聞かなかったし、名前すら知らないまま。
家に帰って、シャワーを浴びても、彼の手の感触だけは残っていた。
服の下に下着をつけた瞬間、昨夜の感覚がフラッシュバックする。
肌が布に擦れるだけで、身体が熱を思い出してしまう。
──終わったはずなのに、終わっていなかった。