嫉妬というスパイス

待ち合わせ場所で、彼が他の女の子と話しているのを見た。

それだけなのに、胸の奥がずきんとした。

会話が終わって私の前に現れた彼に、何も言えなかったけど…表情で伝わってしまったみたい。

ホテルに着いた途端、彼は少し強引だった。

キスも、愛撫も、いつもより深くて激しい。

「他の男にも、こんな顔見せてるの？」

低く囁かれて、返事をする代わりに、唇で答えた。

──愛されてる証がほしくて、素直に甘えた。