あゝ、懐かしいが、実際の彼女は記憶より遥かに魅力にあふれていた
そうそう、この表情だった。本来ならば真剣になるべき場面、緊張で表情がこわばってもおかしくない場面でさえ、やたらニコニコと笑みをこぼし続けるのだ。そしてそれが愛しい。
久方ぶりにお逢いして、なるみさんの容姿は以前と何ら変わっていなかった。しかし、それは一瞬一瞬の間にコロコロと趣きを変えていくのだ。
結局のところ、この佳人の本質は何なのだろう。「きれい」「可愛い」「美しい」「親しみ深い」等々のいずれであろうか。
恐らく、彼女を贔屓とする客によって、その印象、惹きつけられる点はそれぞれ異なるのだろう。
普段とても可愛いらしい娘が、笑う際には顔をくしゃくしゃにすることがある。せっかくの整った顔立ちが、無惨なまでに変貌するのだ。無論、それを魅力ととらえる男性も多かろう。
一方、わたしにとってのなるみさんは、「笑い続けても、決して顔立ち、表情が崩れない」という印象が強い。どれだけ笑い続けても、涼やかで爽やかな美しさがより一層増すばかりなのだ。そして、それはあの瞬間でさえ続くのだ。
このお店を代表する売れっ娘として、彼女は人気を集め続けている。しかし、十年後、二十年後には、彼女は今以上に持て囃されるだろう。それは、この清楚な美しさが年を経るごとに周囲の人々に気付かれる類いのものであるからである。あの大女優、吉◯小百合に似た涼やかさで、彼女のように評価が高まっていくに違いない。
そして、その人柄。優しい空気感が自然に流れている。特に癒しの言葉を発する訳ではなく、疲れ切った相手を労わるのでもない。しかし、同じ空間を共にした人は、自然とリラックスさせられるだろう。日常生活に疲れた方は、男女問わずこの空気感を楽しむべきだ(同性が入場可能か否かはわからない)。
前夜、わたしは大変な労力と時間をかけて「あること」をしようとしていた。しかし、その途中で近親者から思いもよらぬ邪魔が入り、昨夜は博多で眠れぬ夜を過ごした。意気消沈したわたしが先ずしたくなったのはストレス発散、つまり中洲で散財することだった。
その相手こそ、本日突撃した女性。そして、穏やかな気分になった。
ありがとう、魅惑の娘よ。
追記 なるみさんのお礼日記で
"今日分かった事は
70分じゃ足りない!最低100分!
って言って帰ったの面白かった🤣"
と認められているが、まさしくその通り。金欠のため、散財にも微妙な逃げの余地を残してしまった。
次こそは、徹底的に。
Date of post:5/12/2024